英語教師のための「実践研究」ガイドブック

本が出ます。

田中武夫・髙木亜希子・藤田卓郎・滝沢雄一・酒井英樹 (2019).『英語教師のための「実践研究」ガイドブック』東京:大修館書店.

本書は、自身の実践について研究したい、実践研究を始めたいけどどうしてよいかわからない、という人たちに向けて書かれた、実践研究法の入門書です。浦野ほか(2016)『はじめての英語教育研究』の時と同様、中部地区英語教育研究法のプロジェクト「英語教師の質的向上を目指した実践研究法のデザイン」(2014-2017)がきっかけとなって本書が生まれました。

英語教育において、実践を研究するための手法を説いた書籍には

佐野正之 (2000).『アクション・リサーチのすすめー新しい英語授業研究』大修館書店

吉田達広・横溝紳一郎・今井裕之・玉井健・柳瀬陽介 (2009).『リフレクティブな英語教育をめざしてー教師の語りが拓く授業研究』ひつじ書房

三上明洋 (2010).『ワークシートを活用した実践アクション・リサーチー理想的な英語授業をめざして』大修館書店

玉井健 (2019).『リフレクティブ・プラクティス入門』ひつじ書房

があります。上記三冊は、僕自身が実践研究について学ぶために大いに活用しました。玉井(2019)は、自分自身がリフレクティブ・プラクティスについて体系的に学ぶための教科書的として活用しています。

本書は、英語教師が実践研究を始める際に、具体的にどのように研究を進めればよいか、に焦点を当てて書かれました。自分の授業実践について研究をしてみたいと思う方に、本書を手に取っていただければ幸いです。また、各章のコラムでは、主に学術研究と対比する形で実践研究における研究法の考え方について述べました。この辺りは実践研究法と学術研究の位置づけを考える際に役に立つのではないかと考えています。