先月は都合で参加できなかった英語科懇話会に参加してきました。今回は、高校の先生と高専の先生のご発表でした。
高校の先生のご発表では、音読に力をいれた実践を紹介していただきました。授業で音読を扱う際、段階を踏んだ指導を行ってこられた点、最後は必ずシャドーイングまで行う点など、徹底した音読指導をされているなあと感じ、非常に勉強になりました。また、音読を評価する機会を設けたり、「英語音読コンテスト」を学年単位で実施するなど、教師側のチャレンジ精神が感じられ、パワーをいただきました。
高専の先生のご発表は、名セリフを使用することが、語彙学習、文法学習に及ぼす影響を調査したものでした。名セリフというと、より文学的、哲学的な台詞を思い浮かべますが、この研究では、より生徒に親しみがある、漫画等から抜き出したものを使用していました。このご発表を聞いていて感じたことは、どうも想起、保持といった認知的なプロセスに大きな影響を及ぼすものは「感情」ではないかということです。何の証拠もないし、文献を読んだわけでもありませんが、感情を揺さぶられるようなことというのは経験上何年経っても色濃く覚えているものです。もしかしたらこれからのキーワードになっていくのかもしれません。
また、今回は、夜、大学時代のゼミの仲間数人が集まり、日々各自が抱えている問題等を話す機会がありました。同じ英語の教員として、率直に何でも話し合える仲間がいるということはとてもすばらしいことだと実感しました。