先日授業の準備をしているときに偶然「taking a nap」についての面白い記事を発見しました。ニューヨークには昼寝を出来る施設があり、その施設では昼寝をするために必要な設備が整えられ、快適な時間を過ごすことができるとのことです。この記事の英語は多少難しかったのですが、内容が面白かったので、記事に単語の日本語訳をつけて授業で使用することにしました。
授業では、最初 Do you usually take a nap in the classroom?などといった冗談を交え、take a napに関する学習者の意見を簡単に聞く質問をした後、記事を読み、この記事の内容が本当か作り話かを考えてもらいました。種明かしをした後、自分の学校に昼寝が出来るような施設があったら使いたいかどうかを問い、ペアで話し合ってもらいました。
授業事態はいつも通りの盛り上がりだったのですが、授業の終わりにアンケートをとったところ「今日の話の内容は面白かった」「昼寝のことで話をするのが新鮮だった」「お昼寝するのに14ドルは高いと思った」と、学習者が好印象を受けた様子が伺え、予想していなかった反応に正直驚きました。
その後、何が生徒にこのような反応をさせたのかを考えたところ次の2点が考えられました。1点目は、意外性や驚きがあり、生徒にとって未知なトピックであったこと、2点目は生徒の想像を刺激する質問をすることができたことではないかと思います。授業では昼寝の施設の話を読んで「この話は本当の話かどうか」を質問しました。生徒に背景知識があるとは思えなかったので、生徒は自分の想像でYes/Noを判断しなければならず、答えはどちらなのか興味津々といった雰囲気があったように思えます。そして、実際に昼寝の施設はある、といった、意外性に満ちた答えを用意できたことが生徒にトピックが面白かったと行ってもらえた要因であると思います。言い換えると「へぇそうなんだ」と思わせる仕組みを作れたとき、学習者は「面白い」と思ってくれるのではないかと思います。そのためには、あえて生徒の背景知識がないようなトピックを選び、様々なことを推測させる、といった手法も有効なのかもしれません。
ちなみに「お昼寝」に関する面白い記事はこちらです。
http://wiredvision.jp/archives/200411/2004111806.html