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さて、現任校に赴任して二ヶ月弱。テストも一旦終わり、授業の方向転換を試みています。現任校の学習者の習熟度をある程度把握できたところで、より基礎的な内容を定着させるような手法を模索中です。具体的には基本的な語彙に焦点を当て、語彙の習得(ここでいう習得は単語の意味が分かる、単語が読める、単語が書けるの3つ)を中心として授業を構成しようと試みています。まだまだ改善点は多いのでここには書きませんが、学習者の反応はまずまずといったところです。
今年一年、きっと習熟度が高くない学習者に対してどのように指導していくかを考えていくことになると思いますが、現時点で感じていることは、習熟度が高くない学習者に対しては、こちらが「自分でできるでしょ」と考えることを学習者任せにせず、きちんと授業で取り上げていく丁寧さが必要となるということです。勉強の仕方が分からないのであれば勉強の仕方を口頭で説明するのではなく、実際に授業でやってみる、単語を書く練習が必要ならば実際に授業で取り入れる、など、一つ一つを時間をかけて取り組んでいくことが大事だなと痛感しています。面白いもので、教科書本文の中のkey wordsに下線を引き、意味を答えさせることを目標として、授業中に語彙を覚えることを目的としたタスクに取り組ませ、実際にテストをしてできることが分かると、「今なら英語ができる気がする」という声が(一部ですが)聞こえてくることがあります。本当は分からないよりも分かった方がいい、だけれどもどこから手をつけていいか分からない、または、このタスクは分かりそうだからやってみようか→やったらできた→英語が分かるよ、という思考のプロセスが学習者にはあるのかもしれません。今までの自分はどうしても授業一つ一つをどう構成するかばかりにこだわっていましたが、彼らを担当する期間は少なくとも一年ありますので、長期戦と考え、1学期中に仕込むこと、二学期中に仕込むことを自分の中で明確にして教材研究に取り組んでいこうと思います。