段階的な指導重要性を再認識

公立の中学校で教えていると、生徒の英語のレベルは様々です。一つのスピーキング活動を行う前にも、事前の準備が欠かせないということは、現場の先生方の直感でお分かりいただけるのではないかと思います。

先日、比較級を学習したのですが、比較級の文法事項を明示的に説明した後に、三問ほどの簡単なドリル形式の問題を取り入れました。板書やノートを見ながら2、3分で行う活動なのですが、学習者が自ら取り組まなければいけないこともあり、その後の活動に非常によい好影響を及ぼしたようです。

その後、「○○だろう」という、質問(例:数学と国語ではどちらが簡単?)などの質問を与え、当てはまる方に○をつけさせ、後に、その内容についてペアで話をするというスピーキング活動を取り入れました。この際にもモデルを用いてモデルに倣って話をしたのですが、ある「型」を取り入れることで、学習者の中におちていくものがあったようです。

これらの実践から、やはり、初期段階では、単純な練習から、徐々に段階を挙げていく、sequencing tasksの概念が必要ではないのかと考えさせられました。高島(2005)の分類からは、ドリルで始まり、TOAからTAということになるのかもしれませんが、段階的な指導というのは、全く初期の学習者には重要な意味を持っているのだなあと再確認できました。もちろんTOAやTAの段階に留まらず、Task活動まで持っていけるといいなあという希望はありますが。

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